映画「ぼんとリンちゃん」感想
あらすじ(Wikipedia)
地方都市に住む四谷夏子(通称”ぼん”)は16歳と62ヶ月を自称する大学生。友田麟太郎(通称”リン”)とはBL(ボーイズラブ)の同人誌やアニメ、ゲーム等をこよなく愛する幼なじみだ。ふたりは東京にいったきり連絡が取れない親友のみゆちゃん(通称”肉便器”)を探すため東京にやってくる。ネットゲームで知り合った会田直人(通称”べびちゃん”)に協力してもらいみゆちゃんが彼氏と同棲している部屋へ向かうが、、、
感想 ※ネタバレ含みます
ぼんとリンちゃんがみゆちゃんに会いに東京へ行ったんだけど、みゆちゃんは風俗嬢になってました。帰ってくるように説得するんだけど、まあその子は今の生活に満足しているし、戻る気はないっていう。
・・・で、リンちゃん役が高杉真宙くんなんですよねえええ!!!!
とんでもねええかわいいいいいい!!!!!!!
イケメン中二病とか・・・凶器!!!ふつくしすぎる!!!!
ぼんもリンちゃんも「うわあああああ、いるいるううううう!!」っていうヲタ感丸出しの話し方してた。今となっては古いタイプのヲタ(つまり典型的イメージってこと)なんだけど、みんなリアリティあった。すごい。
あの感情をうまく出せずにつらつらと自分の理論を話す感じとか。とくにぼんちゃんね。さらっと調べたら、この女の子、そもそも女優さんとかではないっぽい。でもこの演技クオリティ。「もしかして、本人素でこれか・・・?」と思ってしまうほどリアルだった。
あの、ヲタ女子愛用アクシーズファムと思わしきあの衣装と黒髪ストレートのスタイリングもむずむずするほどリアルでいい。スタイリストさんわかってる。
リンちゃんはちょいちょい中二病的ポーズきめて「キリッ☆」みたいなことしてるのが凶器でした。実際やられたら、「うわ・・・い、痛すぎでは?」とゾッとしてしまいそうなんだけど、高杉真宙という顔面が全てを許す。可愛い。もっとくれ。
あとワンカットが結構長そうだった上に、全員ヲタだから一言の量が多いんだよね。たぶん相当セリフも長かったと思うんだけど、そこを考えると驚き。みんなすごい。
この映画は好き嫌いが分かれそうだなー!
まあ、どの作品に関してもそうなんだけどw
この作品は心の内面というか、大人へと向かっているぼんとリンちゃんが自分たちの心の内をじっくり言葉を探しながら話してて、聞いていられない人もいるだろうなと思う。
私は好きでした!!!
あの、ぼんとリンちゃんの絶妙な距離感とかリアルだね。
ぼんもリンちゃんもきっと友達以上に想っているんだけど、恋人ではない。
ぼん→リンちゃんへのアピールはちょいちょいあるんだけど、
リンちゃん→ぼんへの行動はそんなにない。
リンちゃんの想いは、なんていうか、恋を過ぎて見守りの境地に入っている感じがあるというかw
そのもどかしい感じも大好物なんですけどね・・ww
で、ぼんちゃんの性に対する嫌悪感とかもリアルあったなー。
時々いますよね、嫌悪感がすごい子。それがぼんちゃん。
3次元のコミュニケーションに抵抗があるっていうか下手っていうか、だからこそ唯一許せるリンちゃんへのなつきっぷりていうか依存みたいなのがあるんだろうなっていう。
肉便器ちゃんからの「ぼんちゃんは処女だからわかんないんだよ!」っていう発言に、傷つきながら引き留めているのもリアル。
処女だからどうっていうか、性への価値観差なんだよな。実際非処女だって性行為が苦手で極力避けたい人間だっているし、処女と性のプロ(風俗嬢)の価値観が合うわけがないんだけどww
その辺、ぼんちゃんはまだわからないから結構グサッと刺さっちゃう。
結局のところぼんちゃんは、今まで地元でずっと一緒だった肉便器ちゃんが遠くにいってしまうこと(物理的にも心理的にも)が耐えられないんだよね。
この映画、初めから最後まで何か大きなハプニングがあるとかじゃないんで、すっきりしたい気分~な時には一切向きません。笑
この子たち(ぼんとリンちゃん)にとってはどの場面も一大事だけど、見てる側としてはそれほどのハプニングないです。笑
個人的にこの映画の見どころは、高杉真宙くんの美少年っぷり。
ただそれだけです。笑
成長途中で、まだ身長も今ほど高くない高杉少年の美しさを感じる一本。