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エンタメ好きの独り言

映画「ほしのこえ」感想

あらすじ(Wikipedia

2039年、NASAの調査隊が火星のタルシス台地で異星文明の遺跡を発見し、突然現れた地球外知的生命体タルシアンに全滅させられた。この出来事に衝撃を受けた人類は、遺跡から回収したタルシアンのテクノロジーで、タルシアンの脅威に対抗しようとしていた。
2046年、中学3年生の長峰ミカコと寺尾ノボルは互いにほのかな恋心を抱き、同じ高校への進学を望んでいたが、実はミカコは国連宇宙軍のタルシアン調査隊――リシテア艦隊に選抜されていた。翌2047年、4隻の最新鋭戦艦と1000人以上の選抜メンバーからなるリシテア艦隊は地球を離れ、深宇宙に旅立つ。離れ離れになったミカコとノボルは超長距離メールサービスで連絡を取り合うが、艦隊が地球から遠ざかるにつれて、メールの往復にかかる時間も数日、数週間と開いていく。地球に残ったノボルは、次第に大きくなるミカコとのずれにいらだちをつのらせる。

 タルシアンの痕跡が見つからないまま半年が経ち、艦隊は冥王星軌道に接近する。ミカコは「このまま何も見つからないで、早く地球に帰れるのがいちばんいい」とノボルへのメールに心情を吐露する。しかしタルシアンが出現し、戦端が開かれる。ミカコも人型機動兵器トレーサーに搭乗して戦闘に加わるが、艦隊は増援のタルシアンから逃れるため、ハイパー・ドライブで1光年先にワープする。ミカコとノボルは瞬時に一年もずれてしまった。さらに、落胆するミカコは艦隊司令部からの通信を聞く。艦隊はこれよりヘリオスフィア・ショートカット・アンカーを経由し、シリウスα・β星系にワープする。飛翔距離は8.6光年。帰りのショートカット・アンカーは見つかっていない。
シリウス星系に到着した艦隊は、第四惑星アガルタにトレーサー部隊を降下させる。ミカコはアガルタに降り立つと、携帯電話を手にとり、8光年彼方のノボルに届く保証のないメールを打つ。 「24歳になったノボルくん、こんにちは! 私は15歳のミカコだよ。ね、わたしはいまでもノボルくんのこと、すごくすごく好きだよ」
やがてアガルタ各地にタルシアンが出現し、戦闘が始まる。周回軌道上の艦隊にもタルシアンの群体が接近している。ミカコはトレーサーで周回軌道に急行するが、艦隊は次々に轟沈し、旗艦リシテアにも大型のタルシアンが迫る。リシテアを守るため、ミカコは大型のタルシアンと対峙し、捨て身の攻撃でこれを撃破する。
8年半後の2056年、24歳のノボルは、15歳のミカコからのメールを受け取る。メールの本文はノイズにまみれていたが、ノボルにはミカコの伝えたかったことがわかっていた。

感想

またもや新海作品です。

これね、作品としてのクオリティはそんなに高くない。笑

 

でも、すごい。

 

作画も全然安定してないし、上手じゃないし、

声優なんて新海誠さん本人だから素人クオリティですし、

素人感丸出しだから活舌だってよくないし、

 

・・・でも、すごい。

 

何がそんなにすごいって、全部新海さんが創ってるってこと。

脚本も絵も映像も声優も全部新海さん。

すごいよなああ。これだけのことを一人でやるっていう情熱。やばい。

 

そしてこの世界観!

 

近未来の話で、ロボットに搭乗している女の子と地上にいる男の子とでメールのやり取りをしているわけですよ。

でも、やっぱり宇宙と地球だから時差が生じちゃって、なかなかメールが届かない。

 

宇宙から送ったメールがとうとう8年かけて届くようになるんですよ。

 

男の子と女の子は付き合ってるわけでもない。

でも、男の子は女の子からのメールを待つ。

 

途中、待つのをやめてしまうんだけど、24歳になった彼はまだ、彼女のことをちっとも忘れていないんだよね。仕事も宇宙関連の職になっちゃうくらいに。

 

そして彼女から、告白のメールが届く。

 

15歳の女の子から24歳の青年の元へ。

 

 すっかり年齢も離れてしまって、女の子なんて生死が危ういところで戦っていて、メールだけで繋がっているこの2人・・・・

 

はあああああ、とっても切ない。

最終的に女の子の生死ははっきり出していないんだけど、恐らく彼女はダメなんだろうな。

それでもやっぱり、願ってしまうよね。2人が地球上で幸せに暮らすことを。

 

 

この作品を1人で手掛けてしまう新海誠さんに拍手!!

これも30分くらいの短編作品なんだけど、とてつもなく濃密な時間を過ごせる作品。