\エンタメわっしょい/

エンタメ好きの独り言

映画「言の葉の庭」感想

あらすじ(Wikipedia

靴職人を目指す高校生のタカオ(秋月孝雄)は、雨の日の1限は授業をサボって、庭園で靴のデザインを考えていた。ある日、タカオはそこで昼間からビールを飲んでいる女性、ユキノ(雪野百香里)に出会う。どこかで会ったかとタカオが尋ねると、ユキノは否定し、万葉集の短歌 「雷神(なるかみ)の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」 を言い残して去っていった。

こうして、雨の日の午前だけの2人の交流がはじまる。タカオは靴職人になる夢を語り、味覚障害を患うユキノは、タカオの作る弁当の料理に味を感じられるようになる。ある日、ユキノはタカオに「靴作りの本」をプレゼントし、タカオは今作っている靴をユキノのために作ることにする。
その後、梅雨が明け、しばらくの間2人は逢わなくなる。2学期になった夏のある日、タカオは学校でユキノとすれ違い、ユキノが古文の教師だったこと、生徒の嫌がらせによって退職に追い込まれたことを知る。そして首謀者で3年生の女生徒・相沢に会いに行くが、からかわれたタカオは相沢の頬を叩き、その取り巻きの男子生徒に返り討ちにされてしまう。
庭園に向かったタカオはユキノと出会い、万葉集の返し歌 「雷神(なるかみ)の 少し響みて 降らずとも 我は留らむ 妹し留めば」 を口にする。互いの立場を知って戸惑う2人だったが、急な土砂降りに遭って、2人でユキノのマンションへ行く。ユキノは濡れた服を乾かしながら、タカオは2人分の料理を作りながら、2人とも今が一番幸せだと感じる。そしてユキノへの好意を口に出したタカオに、ユキノは地元の四国に帰ることを告げる。ユキノは部屋を出たタカオを追いかけ、お互いの気持ちをぶつけ合う。
季節は変わって冬、四国でまた教師となったユキノからは、手紙が来るようになっていた。タカオは完成した靴を手に庭園を訪れ、雨の日々を「2人とも歩く練習をしていた」のだと回想し、「もっと遠くまで歩けるようになったら」ユキノに会いに行こうと思う。

 

感想

これはねーーーー、新海さんの宮崎駿オマージュが色々ある!

ここあれだよね?あのシーンだよね?そうだよね!?って感じ!

 

男子高校生がすごいしっかり者でお兄ちゃんが彼女と同棲のために家を出ていくんですけど、その兄弟のやり取りが「耳をすませば」のしずくとお姉ちゃんのやり取りとほぼほぼ一緒なんですよー!!

「来月この家出てくから」とか「部屋広くなるだろ」とか、「ん?これ聞いたことあるぞ・・・!?」ってなる。部屋の構図というか、集合住宅の1室という点も月島家との繋がりを感じてしまう。

ちなみに私は「耳をすませば」大好きっこ。セリフも覚えているレベルです。

 

さらには夢を追う主人公という設定・・・

「僕、靴職人になりたいんです」って「俺、バイオリン職人目指してるんだ」天沢聖司くんじゃないですか!!!

 

相手は夢もなくしちゃった年上の彼女で、彼女の元カレは同じ学校の先生で不倫関係を匂わせていたりとか・・・決してジブリ作品には手を出せない危うい関係性がもちろんあったわけだけど・・・w

 

いやー、1時間もない短編作品だったけど、すごく濃密!

 

新宿御苑とか総武線とか新宿駅とか、東京在住の私としては見慣れた景色もあってテンション上がったw

何より新海作品の特徴のひとつである景色の色彩がとっても綺麗。美しい。

 

2人で先生の部屋でご飯を食べるシーンは、本当に幸せそうで、「お前らいつから同棲してたん?」ってぐらいの雰囲気漂っていて・・・あのシーン本当良かった・・・好き・・・。

 

そこから状況は一変してしまうんですけどね!!!

幸せそうな瞬間一瞬かよ!!!!でも素晴らしかった!!!

 

観終わって思わず溢れた一言は

「私も男子高校生に癒されてえ。」

でした。こちらからは以上です。